【保存版】美容室の違法な面貸しには注意!事前にトラブルを避けるためのポイントを徹底解説
フリーランスの美容師として働く場合、面貸しというシステムを利用することがあります。
美容室の一角をレンタルする面貸しですが、場合によっては美容室が違法に面貸しをしているかもしれません。
違法な面貸しをしている美容室で働いた場合、美容師側は余計なトラブルに巻き込まれる可能性があります。
また、知らずに違法な面貸しをしている美容室も注意が必要です。
そこで今回は、違法な面貸しにならないために事前にトラブルを避けるためのポイントをまとめて解説します。
【控訴・トラブル】美容室の違法な面貸しってなに?注意点を解説
美容室の違法な面貸しについて注意点とともにくわしく解説します。
美容室の面貸しってどんなシステム?
美容室の面貸しとはフリーランスの美容師に美容室の一部の席を貸し出したり、営業時間外に貸し出すシステムです。
面貸しは社員として美容室が雇うわけではなく、フリーランスの美容師に美容室の一部をレンタルするのが基本になります。
美容師は自分の美容室を開業する資金がかからず、フリーランスとしてコストを抑えつつ自由度の高い働き方が出来るのが特徴です。
美容室側は社員を雇う人件費をかけずに美容室の一角を有効活用できます。
双方にメリットがるため、フリーランスの美容師や美容室の働き方の1つとして定着してきていますが問題もあります。
面貸しサロンは場合によっては違法となり、トラブルに繋がる可能性も少なくありません。
違法となる面貸しサロンについて次の項目で説明します。
美容室の面貸しが違法になる事がある?違法になる基準とは
美容室の面貸しをする際、気を付けたいのが法律違反です。
違法な面貸しになるケースは次の通りです。
- 美容師を社員として扱う
- 美容師免許のない美容師を雇っている
- 保健所への必要な届け出がない
まず、面貸しサロンでの働き方で注意したいのはレンタルをする美容師は美容室の従業員ではない点です。
あくまでもフリーランスの美容師は個人事業主になるため美容室の仕事を任せるのはNGです。
また、美容室が美容師免許のない美容師を雇っている場合も注意が必要になります。
美容室が美容師免許のない美容師を雇っていると、美容室自体が業務停止になる事があります。
法律違反をしている美容室の面貸しで働いていると、急に美容所が業務停止になって働けなくなることがあるので注意しましょう。
最後のケースは美容室側が注意すべき点です。
美容室は面貸しをする際、新規で美容室を開業したわけではなくても保健所への届け出が必要です。
美容室のオーナーは面貸しの契約を美容師と交わした場合、保健所に届け出事項健康届や理容師免許証・美容師免許証の原本など必要書類を届け出ましょう。
これらの3つのケースが主な法律違反になる可能性が高いケースです。
面貸しを利用する際は美容室側、美容師側双方が気を付けるようにしましょう。
違法な面貸しにならないための注意点は?美容室が気を付けるポイントとは
上記で説明したように、面貸しは理容の仕方によっては違法になる事があります。
意図していなくても違法になる事があるため、美容室は事前にどんなことが違法になるのか知ることが大切です。
面貸しは従業員を雇うわけではありませんが、美容室の一角を貸し出すため責任が伴います。
忘れないように保健所に必要な書類を届け出る他、常に意識をして法律違反に当たることはしないようにしましょう。
また、面貸しで働く美容師は従業員ではないためちょっとした業務を軽い気持ちで頼まないように注意しましょう。
面貸しと通常の美容室の経営との線引きも大切です。
美容師側も注意!違法な面貸しに巻き込まれないための注意ポイントとは
美容師側も面貸しで働く際、違法な面貸しに巻き込まれないように注意しましょう。
面貸しで働く前にどんなことが違法に当たるのか調べる他、違法なことをしている面貸しサロンをなるべく利用しないようにするのも大切です。
ただし、美容師側からはきちんと届け出がされているのかなど把握しにくい面もあります。
もし、美容室側に違和感を覚えるような点がある場合は注意したり、美容室の業務を少しでも頼まれたらその場で拒否しましょう。
頻繁に不審な点がある場合、他の面貸しをしている美容室を探した方が良いでしょう。
違法な面貸しでのトラブルを避けるには?契約書を残しておくのも大切
美容室の違法な面貸しでのトラブルを避けるためのポイントについてくわしく解説します。
違法な面貸しでのトラブルを避けるポイントとは
美容室側・美容師側双方でトラブルを避けるポイントは次の通りです。
- 事前にできることできないこと、やるべきことを確認
- 美容室とフリーランスの美容師の線引きをきちんとすること
- 事前に書面での確認を!
まず、一番大切なのは後々トラブルにならないように美容師側も美容室も面貸しを利用する前にシステムについてきちんと調べましょう。
面貸しにはできること、できないこと、やるべきことがあります。
なにができて、なにができないのかだけでなく、なにをすべきなのかまできちんと双方が調べておくことがトラブルを避けるには大切です。
また、美容室とフリーランスの美容師の線引きをきちんとしましょう。
美容室はフリーランスの美容師を雇用するわけではないため、美容室の仕事をやらせるのは違法になります。
美容師も仕事を頼まれてもやらないようにするなど、従業員との線引きを意識して面貸しで働くのが大切です。
これらの決まりごとはすべて契約書に残しておくと安心です。
勤務時間の条件や料金に関することだけでなく、材料費などのお金に関することもまとめて契約書に記載しておくと未然にトラブルを避けやすくなります。
契約書は事前確認も大切!怪しいと思ったらその場で確認しよう
上記で説明したように、面貸しでのトラブルを避けるためには契約書に残しておくことが大切です。
それだけでなく、契約書を読んでおかしいと思ったり、怪しいと思った時はその場で契約する美容室に確認しましょう。
この時、もし確認事項が契約書に書いていなければなるべく書面に残しておくと安心です。
法律に触れないためには雇用形態にも注意!面貸しは社員との区別が大切
法律に触れないために美容室側ができるトラブルを避けるためのポイントについてくわしく説明します。
面貸しでの美容室側の注意ポイントとは
面貸しでフリーランスの美容師と契約する際の注意ポイントは次の通りです。
- お客と美容師のトラブルに注意
- 契約上のトラブルに注意
- 雇用の区別に注意
面貸しでのトラブルで美容師と契約する際、気を付けたいのがお客さんと美容師とのトラブルです。
美容室をレンタルしているため、もしお客さんとのトラブルが起こった際に美容師だけでなく美容室も印象が悪くなります。
そのため、お客さんとトラブルを起こしそうな美容師と契約するのはなるべく避けたり、トラブルが起こらないような環境づくりに努めましょう。
2つ目の注意ポイントが、契約上のトラブルです。
契約書に記載されていないことでトラブルが起こると、口頭では言った、言っていないなど不毛な言い争いが起こります。
そういった事態を避けるためにも、特に金銭に関わることは細かく契約書に記載しておきましょう。
最後に美容室側が注意したいのが、雇用上の区別です。
フリーランスの美容師は美容室が雇用するわけではなく、従業員ではありません。
そのため、美容室の仕事をさせたり、無料で材料を提供すると違法になる可能性があります。
薬剤などを提供する際はレンタル料に含むとして、無料で提供する形にはしないよう注意したり、業務を美容師に与えないように注意しましょう。
フリーランスの美容師はあくまでも契約者!社員ではないので注意
上記の最期に説明した通り、フリーランスの美容師は従業員ではありません。
あくまでも契約者なので、雇用していないのに従業員扱いするのは違法だと理解した上で美容室は契約を結びましょう。
日々心掛けていないと、ふとした時に従業員として扱ってしまうことがあるので注意が必要です。
テナントオーナーとも事前確認を!ミラーレンタル型の面貸しは賃貸契約に注意
面貸し(ミラーレンタル)の賃貸契約に注意しなければいけない理由についてくわしく説明します。
美容室が賃貸の場合は賃貸契約に注意!テナントオーナーの理解が必要
面貸しはミラーレンタルとも呼ばれるのですが、テナントオーナーが美容室のオーナーとは別にいる場合は注意が必要です。
テナントのオーナーは美容室のオーナーに場所を貸しているため、知らないうちに面貸しをしていると知れば気を悪くすることもあります。
賃貸契約は借りた人が貸した場所を使うのを許可しているため、他人に貸すことは基本的に禁止です。
そのため、テナントオーナーが知らないうちに面貸しをすると賃貸借契約違反として契約解除されるかもしれません。
契約解除などのトラブルにならないように、テナントオーナーには事前に連絡をして了承を得るのがベターです。
テナントオーナーとのトラブルを避けるには?面貸しをする際の注意点
テナントオーナーとのトラブルを避けるためには、美容室側は普段からオーナーとの関係を良好にしておくのも大切です。
基本的には面貸ししたからと言って、契約を解除される事態に繋がることはあまりありませんがオーナーとの関係には注意しておきましょう。
美容室の面貸しでのトラブルを避けるには徹底した事前確認が大切!
違法な面貸しをしている美容室でのトラブルを避けるためには、事前確認が大切になります。
美容師側は保健所などの届け出をきちんとしているかなど、確認するのが難しいこともありますがなるべくどんな美容室なのか確認しましょう。
フリーランスの美容師を社員と同じように扱ったり、契約前に同じように扱う雰囲気を感じたらその美容室は避けるのがベターです。
中には面貸しサロンと言いながら、フリーランスの美容師を違法に使っている美容室もあります。
また、美容師免許を持っていない美容師に面貸しをしている美容室も避けるようにしましょう。
面貸しは美容室側、美容師側双方にメリットのあるシステムですが余計なトラブルに巻き込まれないように法律を順守するのが大切です。