【保存版】フリーランス美容師は確定申告が大変?売上や経費の管理から確定申告のやり方まで徹底解説

フリーランス美容師になると美容室で雇われているわけではないため、自分でやるべきことが増えます。
その中でも大切なのが確定申告です。
確定申告は毎年、一年間の所得を計上して所得にあわせた税金を国に納めるための手続きです。
毎年、2月から3月にかけて報告、納税する必要がありますがフリーランスの場合はすべて自分でやらなければいけません。
確定申告を行わず、納めなければいけない税金を納めない場合は延滞税や無申告加算税などペナルティを受けることもあります。
そうならないためにも、フリーランス美容師になったらきちんと確定申告をしなければいけません。
そこで今回は、フリーランス美容師の確定申告のやり方や売上、経費の管理までまとめて解説します。

【経費・領収書】フリーランス美容師になると確定申告が必要!

フリーランス美容師の確定申告についてくわしく説明します。

フリーランス美容師は確定申告が大変?

美容室の従業員として正規雇用されている美容師の場合、雇い主が納税してくれますが個人事業主の場合は自分で税務署に申告する義務があります。
フリーランス美容師になると、毎年売上や経費を計算して適切な額の納税が必要です。

確定申告は面倒な作業ですが、開業届を出している場合は経費控除を受けられるなど良い面もあります。
ただし、経費にできるものは決まっているのであらかじめ調べておくことが大切です。

また、フリーランス美容師にはシェアサロンや面貸しで働く美容師だけでなく業務委託で働く美容師も含まれます。
申告漏れがあると、場合によっては罰金を支払わなければいけなかったり余計な税金を支払うことになる可能性もあります。
確定申告には受付期間がるため、忘れないように納税しましょう。

フリーランスになると確定申告が必要!忘れないように注意しよう

フリーランスになると美容師以外の業種でも、確定申告が必要になります。
確定申告の基本的な流れは次の通りです。

  1. 帳簿など一年間の収支が分かる資料を用意
  2. 控除申告する場合は控除に必要な資料を揃える
  3. 申告用紙に適切な額を記入して税金を算出
  4. 決算書と申告書を作成して税務署に提出
  5. 税金の確定後に納付

まず、確定申告は青色申告と白色申告があります。
青色申告の場合は青色申告特別控除などがあるため、白色申告とは最終的な金額が変わってきます。
また、控除申告する場合は国民年金や生命保険、扶養家族の収入状況などが分かる資料一式を揃えましょう。
申告用紙には各項目に沿って記入していけばよいのですが、個人事業主のフリーランスの美容師の場合は申告書Bを使用します。
書類が完成したら税務署に提出するのですが、提出方法は直接持って行くほかにも郵送かインターネットを利用する方法もあります。

フリーランス美容師の確定申告はいつから準備すべき?

フリーランス美容師の確定申告は白色申告なら、青色申告よりも簡易的な書類でいいのですが青色申告の場合は事前準備が必要です。
青色申告の場合は領収書などを準備し、経費の計算が複雑なので提出する一ヶ月くらい前から準備した方が良いでしょう。
できるなら1月から始めた方が慌ててミスをする可能性も低くなります。
また、領収書など確定申告に必要なものや売上台帳などは普段から準備しておくことが大切です。
準備しておくだけでなく、領収書や控除証明書などはなくさないように大切に保管しておくようにしましょう。

場合によってはフリーランス美容師の確定申告は税理士に頼むことも!

フリーランス美容師の場合、確定申告のために必要な領収書などの管理が難しいこともあります。
そういう場合は税理士に頼むのも一つの手です。
ただし、税理士に頼むためには費用がかかるため依頼費用が負担になる場合は自分でやる方が良いでしょう。
また、大体税理士の相場は売上500万円未満なら10万円程度になります。
税理士に記帳や確定申告を頼むことで、経費計上をしてもらえるだけでなく節税対策のアドバイスを受けられるのもメリットです。
もし、確定申告や記帳を自分でやるのが不安な場合などは税理士に頼むことも考えてみてください。

【領収書・開業届】フリーランス美容師の確定申告で事前に用意することは?

フリーランス美容師の確定申告で事前準備が必要なことについてくわしく説明します。

フリーランス美容師の確定申告で事前に用意することは?

フリーランス美容師の確定申告で事前に用意することは次の通りです。

  1. 売上台帳
  2. 経費が分かる請求書や領収書
  3. 通帳
  4. 国民健康保険の領収書
  5. 国民年金の控除証明書

基本的には上記にあるものが確定申告では必要になります。
売上台帳や経費が分かる請求書や領収書は普段からきちんと記録し、保管しておきましょう。

また、以下は該当する場合にのみ必要なものになります。

  1. 生命保険など各種保険の控除証明書
  2. 住宅ローンの残高証明書
  3. 扶養家族の収入がわかるもの

上記の他に、もしフリーランス美容師として働いていてもアシスタントなどスタッフを雇っているならスタッフの給与明細の控えが必要です。

確定申告に必要なものは人によって違ってくるため、控除が受けられるものなどは忘れずに用意しておきましょう。
また、領収書などの各種証明書は最大で7年保管しておかなければいけません。
確定申告後も大切に保管しておきましょう。

フリーランス美容師の確定申告では領収書が大切!

フリーランス美容師の確定申告では、青色申告の場合は領収書や請求書が大切になります。
まず、確定申告では所得に応じて納税しますが、個人事業主で働く場合は仕事をする際に経費が発生します。
この必要経費を売上から引いた額が所得です。
例えばひと月の売上が30万円として、必要経費が10万円かかったとします。
この場合、売上の30万円から必要経費の10万円を引いた20万円が所得です。

個人事業主が青色申告で確定申告する場合、経費が本当にかかっているのかを証明するために領収書や請求書が必要になります。
領収書には以下が記載されている必要があります。

  1. 購入したものの内容
  2. 自分の名前や屋号
  3. 支払いを行った日付
  4. 金額
  5. 金額を受け取った側の住所や名称

上記の内容が記載された領収書を確定申告では使用しますが、提出する必要はありません。
ただし、原則として7年間保管するように義務付けられているので注意しましょう。

経費は開業届を出しているフリーランス美容師にしか関係ない?

フリーランス美容師の場合、青色申告と白色申告どちらかで確定申告をします。
青色申告は開業届を出している場合にしか利用できないのですが、白色申告でも経費計上できます。
ただし、青色と白色では経費計上できるものが変わってくるので注意しましょう。
青色申告の場合は特別控除も受けられますが、白色申告の場合は青色申告でも受けられる38万円~48万円の控除額のみになります。

確定申告で節約したい!開業届はいつまでに出すべき?

確定申告で青色申告を提出したい場合、新規開業と開業から1年以上たっている場合では提出期限が異なります。
新規開業した場合は開業から2か月以内に、青色申告承認申請書を提出する必要があります。
この時、開業届を一緒に提出する必要があるので注意しましょう。

白色から青色に切り替える場合、青色申告を行う3月15日までに届け出なければいけません。
この期限を過ぎると、その年度には確定申告を白色申告で行う必要があります。
これらを考慮して、開業届は開業から2か月以内、または3月15日までに提出するようにしましょう。

【売上台帳・帳簿】フリーランス美容師の確定申告で大切なポイントは?

フリーランス美容師の確定申告で大切になるポイントについてくわしく説明します。

フリーランス美容師の確定申告で大切なポイントは?

フリーランスの美容師の確定申告で大切なポイントは次の通りです。

  1. 提出期限を守る
  2. 領収書など必要なものを用意しておく
  3. 売上台帳や帳簿をまとめておく
  4. 経費計上できるものを調べておく
  5. 控除できるものを調べておく

確定申告をする際、まず意識したいのが提出期限です。
提出期限を意識しながら、フリーランス美容師になった時に確定申告の予定をあらかじめスケジュールに入れておくと良いでしょう。

売上台帳や帳簿って必要なの?フリーランス美容師の売上管理について

フリーランス美容師が働く際に大切になるのが売上の管理です。
売上の管理は確定申告で所得を計算するために必要になります。
売上台帳や帳簿を付けておけば売上を管理しやすくしてくれるため、フリーランスになる前に記入の仕方を調べておくのもおすすめです。

基本的に売上台帳とは売り上げを集計した帳簿のことです。
帳簿には売上金額や売上の合った日付、売上の内容などを記録します。
売上台帳は青色・白色どちらの確定申告でも必要になるため、普段からきちんと記録しておきましょう。

【フリーランス美容師必見】売上台帳や帳簿の管理はアプリでもできる!

売上台帳を手書きやExcelで記録するのは面倒だという人はアプリを利用するのもおすすめです。
売上管理のできるアプリは有料のものから無料のものまで様々です。
アプリを利用するメリットとしては、手作業よりもミスが少なくなることやデータを閲覧しやすい点にあります。
また、スマホで一括管理できることによって手軽さが格段にアップします。
アプリによっては売上状況をグラフで見れたり、売上を手軽に分析できるシステムが備わっていることも多いので確定申告以外でも便利です。

確定申告前に一気にやるのはNG?売上や経費の計算はこまめにしよう

売上や経費の計算は確定申告前に一気にやると非常に手間がかかります。
とくに売上については細かく帳簿を付けていないと、時間が経った後では正確な金額が分からなくなる可能性があります。
こまめに売上を記録するメリットは、確定申告でミスをする可能性も少なくなる点です。
また、経費の計算も普段から領収書をまとめておくことで確定申告時に慌てる必要がありません。
領収書も月一くらいの頻度で記録しておくのがおすすめです。
もし税理士に経費計上や確定申告を一括で依頼する場合は、領収書を大切に保管しておきましょう。

フリーランス美容師の確定申告の注意ポイントは?

フリーランス美容師の確定申告の注意ポイントについてくわしく説明します。

フリーランス美容師の確定申告の注意ポイントは?

フリーランス美容師の確定申告の注意ポイントは次の通りです。

  1. 領収書をきちんと保管しておく
  2. 売上台帳を分かりやすく付けておく
  3. 青色と白色の確定申告で計上できる経費を調べておく
  4. 直前に慌ててやらない

まず、領収書を普段からきちんと保管・管理するのが確定申告では大切になります。
領収書はアプリやExcelなどに記入後、決まった場所に保管しておきましょう。

売上台帳も普段から細かく記録しておくことが大切です。
記録するだけではなく、確定申告で見返した時に分かりやすいように記入しておきましょう。
分かりやすく売上を管理したい場合はアプリを利用するのもおすすめです。

確定申告で大切になるのが、経費計上できるものを知っておくことです。
青色と白色では経費計上できるものが変わってくるため、確定申告前に調べておきましょう。

最後の注意ポイントが、確定申告を期限直前にやらないことです。
直前に慌ててやるとミスをしてしまう可能性もあるため、普段から準備をしたり早めに取り掛かることが大切になります。

フリーランス美容師になる前に確定申告について調べておくのも大切!

確定申告で困らないためには、フリーランス美容師になる前に確定申告について調べておくのもおすすめです。
とくに青色申告と白色申告のどちらで確定申告をするのか、事前に決めておくと税金対策にもなります。

また、経費計上できるものについて事前に調べて意識することできちんと領収書を保管しておくことが出来ます。
あとから経費計上できると知っても、領収書がなければ基本的に経費にできないためフリーランス美容師として仕事を始める前に調べておきましょう。

確定申告と合わせてフリーランス美容師としての年間計画を立てるのもあり

確定申告は事前準備が大切ですが、フリーランス美容師として働くうえで計画を立てる中に確定申告を組み込んでおくのもおすすめです。
フリーランス美容師の働き方は様々ですが、正社員として働いない点は共通しているためある程度自己管理が必要になります。
そのため、フリーランスとして働きだす前に年間計画を作っておくと仕事が上手くいかない時などに見返して軌道修正しやすいです。

【青色申告】フリーランス美容師は確定申告前に開業届を出すべき?

フリーランス美容師は確定申告前に開業届を出した方が良いのかくわしく説明します。

青色申告とは?フリーランス美容師の開業届について解説

確定申告には青色申告と白色申告があります。
青色申告とは帳簿を日々の取引を記帳し、その記録に基づいて確定申告を行う制度です。
青色申告をするためには、開業届と青色申告承認申請書を税務署に提出しなければいけません。
提出していない場合は白色申告しかできないので注意しましょう。

フリーランス美容師の場合、絶対に開業届を提出しなければいけないという決まりはないのですが青色確定申告をしたい場合は開業届を出しておきましょう。
また、青色申告はフリーランスの美容師以外にも副業で収入を得ている人でもできます。
副業で青色申告したい場合でも、同じように開業届と青色申告承認申請書の提出が必要です。

青色申告と白色申告はどちらがおすすめ?

青色申告と白色申告では、フリーランス美容師の場合なら青色申告がおすすめです。
ただし、それぞれに特長があるためどちらがあっているのかを判断して制度を利用しましょう。

青色申告の場合、一番のメリットは青色申告特別控除を最大65万円受けられることです。
特別控除は収入額から控除額を差し引き、納税は残った収入のみに課されます。
青色申告は65万円分も控除を受けられるため、大きなメリットになります。
また、青色申告では過去3年間の赤字を繰り越して翌年に黒字になったとしても納税額が少なくなることがあるのもメリットです。

反対に青色申告のデメリットは、事前に青色申告承認申請書と開業届を提出しなければいけない点です。
手続きに時間がとられるだけでなく、細かく帳簿を付けなければいけないので面倒に感じることもあります。

フリーランス美容師が青色申告で確定申告する際の注意ポイント

フリーランス美容師が青色申告で確定申告する際の注意ポイントは次の通りです。

  1. 開業届・青色申告承認申請書の提出し忘れに注意
  2. 提出期限に注意
  3. 経費計上に注意

ます、青色申告で確定申告をしたい場合は開業届と青色申告承認申請書の提出を忘れないように注意しましょう。
フリーランス美容師の場合、開業した日によって青色申告承認申請書の提出期限が変わってきます。
開業したのが1月1日から1月15日までに開業した場合は3月15日まで、それ以降に開業した場合は開業日から2か月以内が提出期限になっています。
開業日によって変わってくるため、青色申告承認申請書の提出期限には注意しましょう。

また、青色申告では色々なものが経費計上できます。
家賃や仕事で使う薬剤や備品など消耗品から交通費まで経費にできるため、確定申告前にこまめに仕分けしておきましょう。

【家賃・材料費】フリーランス美容師の確定申告で経費計上できるものは?

フリーランス美容師の確定申告で経費計上できるものについてくわしく説明します。

そもそも経費とは?

経費とは仕事をするうえで使用した費用のことを言います。
収入から経費を差し引いた金額が所得になるため、収入に対して経費が多くなれば収める税額が少なくなります。
経費で何を落とした場合、経費計上できる額が増えるため節税対策になるので覚えておきましょう。

フリーランス美容師は事業にかかった費用を経費計上することで、翌年に支払う所得税や住民税などが減額されます。
確定申告の際に計上できる経費に上限はありませんが、仕事で必要な支出だったと証明しなければいけません。
すべての費用が経費とみなされるわけではないため、事前になにを経費計上できるのかをチェックしておきましょう。

フリーランス美容師の確定申告で経費計上できるものは?

フリーランス美容師の確定申告で経費計上できる主なものは次の通りです。

  1. シェアサロンや面貸しサロンの利用料
  2. 仕事で使用した備品や消耗品(10万円未満もしくは使用可能期間が1年未満)
  3. 仕事でかかった交通費
  4. 広告やホームページ作成にかかった料金
  5. タオルなどのクリーニング費用
  6. 研修費

経費には店舗の家賃も含まれるのですが、店舗を構えていないフリーランス美容師の場合はシェアサロンや面貸しの料金が家賃代わりになります。
仕事で使用する備品を経費にする場合、値段が10万円未満もしくは使用可能期間が1年未満のものに限られるので注意してください。
10万円以上のものになると、消耗品ではなく資産と見なされて扱いが変わります。
資産と見なされたものは、耐用年数に従って減価償却費となります。

他にも、仕事でかかった交通費も経費計上が可能です。
また、広告費用やホームページの作成費用、クリーニング費用なども経費計上できます。
仕事で使用するわけではありませんが、スキルアップのためにセミナーや研修を受けた場合は研修費として経費計上が可能です。

フリーランス美容師は店舗を構えて従業員を雇っている美容師よりも、経費計上できるのもは少なくなります。
しかし、できるだけ必要経費を計上することで節税対策をしっかりできるので日ごろから帳簿を付けたり、領収書をまとめるようにしましょう。

【衣服・アクセ】フリーランス美容師の確定申告の経費計上で注意することは?

フリーランス美容師の確定申告における経費計上での注意点についてくわしく説明します。

フリーランス美容師の確定申告の経費計上で注意することは?

フリーランス美容師の確定申告の経費計上で注意することは次の通りです。

  1. 事前に帳簿を付けておく
  2. 領収書を保管しておく
  3. 事前に必要経費に計上できるか確認しておく

まず、経費計上する際に必要になるのが領収書などを記録した帳簿です。
帳簿は手作業よりも、データ入力すれば自動で作成できる会計ソフトやアプリを利用するのがおすすめです。
また、帳簿で使用した領収書は捨てずにきちんと保管しておきましょう。

経費計上をする前に大切になるのが、事前に必要経費にできるものを確認しておくことです。
仕事で必要になる事柄や備品など、必要なものをフリーランスとして働く前にチェックしてなにが経費にできるのかを確認しておきましょう。

フリーランス美容師の経費計上は税理士に相談するのもあり

経費計上は細かい作業になるため、場合によっては税理士に相談するのもおすすめです。
お金の管理や税金対策などで仕事に集中できなかったり、節税のアドバイスを受けたい場合は一度税理士に相談してみるのも良いでしょう。
税理士に依頼するには顧問料がかかりますが、顧問料も経費計上できるので気になる人は調べてみてください。

事前準備も大切!フリーランス美容師は確定申告を忘れないようにしよう

フリーランス美容師に大切な確定申告は直前になって焦ってやるよりも、事前にきちんと準備しておくことが大切です。
とくに経費計上は領収書が必要だったり、青色申告する場合は開業届を出しておかなければいけなかったりと期限直前にやろうとすると難しいことが多いです。
また、中には経費計上できないこともあるのでできるものとできないものあらかじめ調べておくことも大切になります。
経費計上などは余裕があるなら税理士に相談したり、必要な書類を渡して処理してもらうのも良いでしょう。
確定申告はフリーランス美容師には必要な手続きになるため、余裕をもって取り掛かるようにしてください。

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